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薩摩熱風録

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元上司から大山は歴史が好きだからこの本「薩摩熱風録」面白いよと昨年本を渡された。 司馬遼太郎の新選組血風録は読んだよねと思いつついつもは乱読なのだが、今月時間があったのでじっくり読んでみた。

読んでみたら実に面白い本であった。
感想は下記にて
何の変哲も書にみえるが、その時の時代・背景・おかれている立場等を深堀りしてみると摩訶不思議な魅力が浮き上がる書である。 読み終わると何にかむなしくて・切なくてしばし、泣けてくる書である。    読むべし。その他感想は読んで各々で。

あらすじ
主人公である有村4兄弟の3男次左衛門、水戸浪士17人と薩摩ただ1人で桜田門外で大老を要撃斬首。

出来事は、明治以降「事件」といわず「義挙(正義のために起こす企てや行動)」と言われた。

この、有村次左衛門は、母一人の家計を助けるため14歳で薩摩から長兄、有村俊斉とともに江戸勤務。

藩校造士館で学び薬丸示現流と北辰一刀流を学ぶ。

何のための勉強・剣術だったのか?藩の人生だったのか? ただ井伊を要撃斬首するという本懐のために日下部松子との感情の芽生えも抑え当時の薩摩の武士の生き方だった。 次左衛門享年22歳

また、有村次左衛門の兄、雄助(有村4兄弟次男)は大老要撃には入らなかったものの品川南鮫洲の川崎屋で待機、後日薩摩に戻るも切腹による自殺。有村雄助享年26歳

もし桜田門外の変にかかわらず別の方向に行っていれば西郷・大久保をはじめ赤山・大山等々錚々たる人物との関わり更には他の兄弟をみても次左衛門・雄助ともにひとかどの人物になっていた。

因みに有村4兄弟の長兄、有村俊斉後の海江田信義 貴族院議員。 4男有村如水は、鳥羽伏見の戦いに薩摩軍として参戦し戊辰戦争後は、実業界で活躍した。

 

井伊直弼暗殺への背景:
井伊直弼も島津斉彬公と同じ開国派であったが幕府NO.2としてのやり方がまずかった。このまずかったやり方が井伊直弼憎し、暗殺への舵をきられた。

特に下記3点
1.井伊直弼は天皇の許しを得ずに日米修好通商条約を結んだので、多くの批判を集めた。
2.当時の将軍、13代の徳川家定後継者問題。
3.安政の大獄である。

薩摩藩の背景:
お由羅騒動
薩摩藩武士の割合26% 全国6%

後日談:桜田門外の変に対し幕府側へ
有村兄弟の急進的な行動に頭を悩ませる薩摩藩が幕府の追及を和らげようと「鯛」や「鯨」など賄賂の目録薩摩藩の賄賂あり

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